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KSMO/meets
設計・監理:株式会社曽我部組一級建築士事務所/fente
施工:バローワークス/コンテナワークス
所在地:茨城県 笠間市
種別:トレーラー
用途:店舗/ギャラリー
規模:鉄骨造/木造
竣工:2024年
写真:fente
茨城県笠間市の複合商業施設のPJ
”meets”と名付けられたこの空間は、笠間のギャラリーロードの入口に位置しており、
笠間焼などの陶芸品を販売する「きらら館」と、こだわりの美味しいパンを販売する「森のパン屋さん」の間で、
元は両者の駐車場として使われていた場所である。
人と人。人と物。物と物。をつなげる空間であり、「つながり」をとても大事にされているクライアントの思いが込められている空間である。
コンテナ2棟と木造の建物が2棟+トレーラーの3台で構成されており、
ひいては元々の「きらら館」「森のパン屋さん」も考慮すると計8棟のボリュームが存在する。
配置にあたってはなるべく建物のアップダウンが少なく、丘陵のようになだらかなボリュームラインを意識した配置計画とした。
またそれぞれの棟で構造もサイズも異なるため、全体的な空間の調和には留意した。
その一方で安易に均一化を図るのではなく、なるべくそれぞれの個性、色を活かすように配慮し、
使っている素材をそれぞれの棟で少しづつ共有することで、個性と調和の両立を図った。
それはそれぞれのつながりを大事にする”meets”においては、非常に重要な要素と考えている。
空間としての作り込みはあえて行わず、流動的に形を変えていく空間である。
時代の流れ、気持ちの変化。移ろいゆくものにも柔軟に対応できる懐の深さ。
そんなものを”meets”では感じることができる。
人が入ることで完成する白いキャンバスのような空間。
また次行く時にはどうなっているだろう。
笠間の穏やかな土地柄をそのまま体現するように、
ゆったりとして皆の表情がほころぶようなそんな穏やかで楽しくなる空間が笠間に誕生した。

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